注意すべきプロペシアの代用品

プロペシアのもとになったプロスカー

代用品

プロペシアは、1997年にアメリカのメルク社(アメリカ及びカナダ以外での商号はMSD社)がFDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)から認可を受けた薬ですが、実はその5年前の1992年、その元となる薬が開発されていました。

 

それは「プロスカー」という前立腺肥大や前立腺癌を治療するための薬です。プロスカーの被験者の髪の毛が段々と濃くなっていくことから、同薬に含まれているフィナステリドという成分に脱毛症を治癒する効果があることが分かり、治験が重ねられてプロペシアが開発されたのです。

 

ですから、この二つの薬の効果には共通するところがあり、AGAの患者がプロペシアの代わりにプロスカーを服用しているケースが見受けられます。しかし、これは危険な行為といえます。

 

プロペシアの代わりにプロスカーを代用するのは、プロペシアより料金が安いからでしょう。プロペシアは個人輸入代行サイトなどで購入する場合、1錠あたり300円前後ですが、プロスカーは1錠あたり150円前後ですみます(まとめ買いするほど安くなり、また、販売業者によっても価格は異なる)。

 

でも、ちょっと待ってください。主成分が同じフィナステリドでも、その含有量が違います。プロスカーはフィナステリドを5mg含有していますが、プロペシアは1mgしか含有していません。メルク社は臨床試験を重ねた結果、AGAの治療にはフィナステリドを1mg含有したプロペシアを1日1錠服用することが最も効果的であり、副作用がないと判断したのです。

 

プロスカーを買って、カッターで5等分して服用している方もいますが、それも止めた方がよいでしょう。完全に5等分はできないと思われます。

 

そもそもプロスカーは日本では使用が認められておらず、服用するなら個人輸入に頼らなければなりません。その際には品質の確保は難しいですし、何より万が一重篤な副作用を起こした場合には何の保証もなく、自己責任になるというリスクががあります。やはり、AGAの治療には正規品のプロペシアを服用するのが賢明といえます。

 

 

ジェネリック医薬品

プロペシアの主成分であるフィナステリドの特許期限は2019年であり、したがって、ジェネリック医薬品(先発医薬品に含まれている特許切れの有効成分を使って、他の製薬会社が開発した後発医薬品)を製造・販売することはまだできません。

 

しかし、インドでは国内法上、2005年以前に開発された医薬品については、特許にかかわらず製造・販売が可能な状態となっており、プロペシアのジェネリック医薬品が幾つかの製薬会社で製造され、日本には主に個人輸入代行業者を通じて販売されています。また、タイでは人の健康や生命にかかわる治療方法は独占すべきではないという考え方から特許を認めておらず、やはりジェネリック医薬品が製造・販売されています。

 

プロペシアのジェネリック医薬品として有名なものとしては、インドではシプラ社のフィンペシアやエフペシア、インタス社のフィナロ、タイではティーオーケミカルズ社のハリフィン等が挙げられます。では、これらの医薬品は安心して服用できるのでしょうか。

 

ジェネリック医薬品でも名が通っているものは、フィナステリドを1mg含有しており、基本的には同様の効果が得られると思います。しかし、長期的に服用するものなので、自分が安心して使用できるほうを利用するのがいいでしょう。

 

 

偽物について

プロペシアを購入する上で最も注意すべきは、偽物です。プロペシアは病院で処方してもらうか、個人輸入代行業者から購入するか、二つの方法でしか手に入りません。

 

前述のとおり、個人輸入代行業者から購入する場合は細心の注意が必要です。プロペシアの人気にあやかり、パッケージや錠剤の入っている包装シート、錠剤自体をそっくりにコピーした偽物が多く出回っているというのが現状です。

 

偽物をつかまされないコツは、実績のある業者かどうかよく確認することが大切。せっかく手に入れても、効き目がないのでは本末転倒です。ばら売りしていたり、極端に安かったり、反対に極端に高く販売している業者は疑ってかかる必要があるでしょう。