プロペシアとリアップとの相乗効果

育毛剤の種類

相乗効果イメージ

世の中には様々な育毛剤、発毛剤の類が氾濫しています。数ある治療薬の中から、自分に適した、最も効き目のある薬を探すのは、至難の業のように思えるかもしれません。しかし、自分の髪の毛の症状をきちんと把握し、なおかつ、育毛剤の種類と効果を知っていれば、自分にあった薬を探すのは案外簡単です。

 

実をいうと、日本で医薬品として認められている男性用育毛剤は、2種類しかありません。プロペシアとリアップです。

 

たくさんあるように見えますが、この二つ以外は、医薬部外品と呼ばれるもので、臨床データが乏しく、信頼しにくいのが現状です。では、どちらが優れているのでしょう?

 

答えは、「どちらとも言えないが、どちらも優れている」です。

 

この2種類は対象となる症状が違い、成分も使用方法も異なるので、比べようがないのです。プロペシアは薄毛や抜け毛といった症状が現れるAGA(男性型脱毛症)に対応した治療薬であり、リアップは頭皮の血行不足が原因で髪の毛に元気がなく、毛が抜け落ちるといった症状に対応した治療薬です。以下に、もう少し詳しく、違いを説明していきます。

 

 

プロペシア

プロペシアは、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが過剰に生成されるのを抑制することでヘアサイクル正常化し、これによって抜け毛を予防し、細く短く弱い毛を太く長くコシのある毛に変えていくための内服薬です。

 

この薬はフィナステリドという成分を主成分とする「プロペシア」という薬で、アメリカのメルク社(アメリカ及びカナダ以外での商号はMSD社)が開発し、認可の下りた1997年より独占販売を開始しています。

 

ただし、2019年に特許が切れるので、日本をはじめ各国でジェネリック医薬品が続々と製造・販売される予定です。なお、インドやタイの製薬会社は、国内法等の事情により、既に数種類のジェネリック医薬品を製造・販売しています。プロペシアは副作用がほとんどない薬で、併用禁忌事項もありません。

 

リアップ

リアップは、内服薬ではなく、頭皮に塗布するタイプの治療薬です。血行不足の頭皮に直接塗布することで血管を拡張・増幅させ、これによって血行を促進し、毛根細胞に血液がスムーズに流れるようにします。そうすることで、毛根細胞が活性化し、発毛効果が生まれるのです。

 

主成分はミノキシジルという成分で、もともとはアメリカで心臓病や高血圧の患者の血圧を下げる薬として使われていましたが、あるとき発毛効果があることが分かり、「ロゲイン」という商品名で販売されるようになりました。

 

日本では1999年より、「リアップ」という商品名で大正製薬が独占販売していて、国内で唯一、発毛効果が認められている医薬品となっています。重篤な副作用を起こす危険性はありませんが、直接頭皮に塗布するため、アレルギー症状のある方は注意が必要です。また、心臓病や高血圧・低血圧の方は、医師への相談が必要となります。

 

さて、ここまでの説明を理解された方なら、プロペシアとリアップのどちらのタイプが自分に適しているか判断できるはずです。

 

プロペシアは過剰となった男性ホルモンを抑制することでヘアサイクルを正常化し、主に脱毛を抑える内服薬であり、リアップは頭皮の血行を促進することで毛根細胞を活性化し、発毛を促す塗布剤です。ともにジェネリック医薬品や類似品が発売されています。それぞれに特徴があり、価格にも差がありますので、よく検討して購入するとよいでしょう。

 

 

相乗効果

ところで、プロペシアとリアップを併用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。抜け毛を抑えたいけど、発毛も促したい。そんな方は、プロペシアとリアップの併用をお勧めします。

 

幸いなことに、併用は禁止されておらず、併用することで重篤な副作用が引き起こされたという報告もありません。それどころか、むしろ併用することで相乗効果が生まれ、期待以上に成果が上がったという報告も多く、併用を勧めるクリニックも増えています。

 

また、リアップに含まれているミノキシジルは、濃度が高くなるほど副作用が現れやすくなる成分ですが、プロペシアと併用することで濃度を低く設定することができます。相乗効果があるので、リアップの濃度を低くしても、高濃度のときと同じ効果が期待できるからです。

 

身体の内側から働きかけるプロペシアと、身体の外側から働きかけるリアップのW効果で、皆様も是非、弱っている髪の毛の元気を取り戻してみてください。